2020/11/16 今日ぼくが思ったこと
この画像サムネイルを見ると、ぼんやりと右の四角形のイエローカラーが暗く見える気がする。
そこで思った。この動画は、『私なら正解できるかも』と視聴者に思わせて試聴を促しているのではないか? と。
サムネイルの四角形を見て、明らかにどちらかの四角形の方が濃いイエローをしていると分かった視聴者は、『私なら別の問題も正解できるかも』と思わないだろうか?
Youtubeは、それほど面白いかどうかはまず分からなくて、内容もほぼ理解できない可能性があって、素人が作っていて完成度が低いかもしれない動画作品をそれと分かった上で楽しむサービスだ。
その性質を考えると、好奇心を刺激されればこの動画を見ようと思う視聴者がでてもおかしくないのではないか?
さて、このサムネイルが意図的に右の四角形だけ分かるくらい暗い色にされていない証明はどうしたらできるだろうか?
感想『東天紅』を読んでの
題:東天紅 ~最強女戦士に一目惚れしたら伝説の剣士とアサシンと悪魔が人の恋路を邪魔しに来ました
作者:こたつみかん
注意書:この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。
予想を裏切られる展開が面白い作品です。
他とは違う作風であり、読んでいくうちに先入観というものを実感させられます。
と同時に、物語をつくる出来事を楽しみつつ、キャラクターの個性を楽しみつつ、それらのキャラクターがどんなふうに関わり合っていくのかを楽しめる作品です。
書き手の魅力に溢れた作品だと思います。
大手を振って評価できる良さがあると感じました、読んでいて楽しかったです。
一文は短く、描写も少なめに、できるだけ会話を重視した作品です。
頭の中で物語が動いているようでリアリティが増しています。その上に予想を裏切る展開が乗っかりますので、印象に深く根付く一作品となるでしょう。
物語を読み込めた人だけが手に入れられる結末とでも言いましょうか、読むことに意義を見出せる作品かと。
次に何が起きるのか、主人公の未来はどう変貌するのか、こういった展開について意識させる要素は良作の基本ですが、意識させるといったって色々方法がありますよね。
この作品は感情移入によってそれを成しています。
共感というより、数奇な運命だね、といった面白さから入る感情移入ですね。
他の作品との差別化は気にせずとも良いとはいえ、珍しい物語というのは常識が邪魔して書きにくいものですし、経験や技術も必要になり、簡単に書けるものではありません。
でも面白さは折り紙付き、つまりカクジツです。
絶対的に読者を二分できます。
物語が変だと評価する少数と、一目置ける作品だと評価する多数に選り分けられるタイプ。
このテの作品は引きつけた読者を掴んで離しません、おまけに読者には続きの展開だけに飽き足らず作者への興味まで上り詰めさせるので、秘められた価値は莫大と言えましょう。
話を作品の内容に戻します。
いつもの通り残酷描写について語りますと、15歳未満では……という基準を信じるのは難しいですね。
読む人によっては不快感があるなし分かれる程度の描写とでもいいましょうか。
ただ体の部位が傷ついて残酷描写が入るので、そういったことが苦手な人には勧められませんね。
そこそこ残酷といったところ。
読み飛ばして読めるような内容ではないので気を付けて。
でもって今度はキャラクターについて触れます、ヒロインが良いですね。
今しばし見かけなかった戦士系のヒロインで、愛嬌もある。名前をフェイというのですが、主人公レントとは似合いのヒロインだと思いました。
不安定で勇者気質な主人公と釣り合うキャラクターです。とても良いですね。
重ねて作者さんイチオシのアイリスさんについて触れますと、主人公の物語をそばから傍観する立ち位置が奥深いキャラクターだと言えます。
主人公たちがぶっ飛んでるともいう。
このぶっ飛び方も含めて愛せる作品と言えるでしょう。
感想『ドジっ子ポーターは最強の支援職!?』を読んでの
題:ドジっ子ポーターは最強の支援職!?
作者:みぱぱ
ちょっとというかかなりドジだけど健気に頑張るお姉さん、というキャラクターがいいですね。
私欲を垂れ流している節もありますがまだ可愛らしく見えます。
良くも悪くも、裏表のない性格が素敵です。私の好みとは違いますけど。
豊満なドジっこお姉さんというキャラクターが好きな読者の方も割合としてはなかなかいるのではないでしょうか。私の好みとは違いますけど。
あくまで公平に感想を書いていく所存です、ええ。
物語の主人公はポーター、つまり荷物持ちを生業とする冒険者、エルシーです。
元は勇者のいるパーティに参加していたようですが、パーティ内でカーストを取ろうとした女性の策にまんまとはまり、パーティを離れることになってしまったようです。
そもそもドジでポンコツな主人公エルシーは知名度があったので、そんな彼女を知っていて迎えてくれる冒険者パーティはありません。
そこへ現れた初心者パーティへまんまと転がり込んだ主人公エルシー。
そのパーティの新米冒険者トリステンとその妹オルコットと共に波乱万丈な冒険を続ける物語が本作となっております。
なんていうのかな、微笑ましいというか、見えないのに眼福というかね。
一応危険や死と隣り合わせの世界観なのでしょうが、表現が柔らかいことで読んでいて幸せな雰囲気が伝わってくる作品です。
素敵な空気が漂ってきます。
それと稚拙な表現ではありますが、食事を美味しそうに取る描写があってよいですね。作風に丁度合っていて良いです。
適度にお腹も空いてくる感じ。
残りの世界観はRPGのビデオゲームでありそうなギルドやスキルだったりとさまざま。
説明はちょっと多いけど理解しきれなくもない量なので問題なし。
文章量は多くともサクサク読んで丁度良い時間を埋められる作品ですね。
Web小説らしい良さが出ていて、こういう雰囲気の作品は日の目を見なくなってきていますし、今ではなかなか出会えるもんじゃないです。
とここまで本作に倣いギャグっぽく、つまり面白おかしく感想を書きましたが、この作品には悪く言えばバカにできない要素が含まれています。
それは都合に導かれて書かれた作品では見られない"伏線を仕込んだキャラ設定"、そしていつかの異世界モノ小説を彷彿とさせる文化の違い、価値観の違いの描写といったものです。
立体に、奥への幅を効かせつつ読者の懐古心をくすぐる構図。お洒落な書き方です。
サクサク読めますし一話一話の面白さが引き立っている本作だとは言えど、テンプレとは少し外れた部分だと評価が追いつきにくい『小説家になろう』より趣味から作品に辿り着く人の多い『カクヨム』だとかが掲載するとしては良いかもと思います。
気軽に感想を残してくれる点からしてもお勧めしますよ。
感想『ウルラの後継者~記憶を失った少女は、実は神の寵愛を受けた魔術的才能の持ち主でした~』を読んでの
題:ウルラの後継者~記憶を失った少女は、実は神の寵愛を受けた魔術的才能の持ち主でした~
作者:夏目 梓
注意書:この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。
記憶が不十分なままの始まり。少女は目を覚まします。
主人公クラリッサが覚えていたのは基本的な部分と土地勘だけだったものの、目覚めはベッドの上、屋内で気が付きましたし、屋敷の召使いがそれを確認していたので無事です。
主人公が初めて会う人々はユリアナ・クロスフォードと名乗る侯爵夫人と屋敷の召使いでした。
後々の話を読んでいくと分かっていくのですがこの主人公、記憶が異常な状態で曖昧に残っている節があります。
作中の例を挙げるなら、読んだ本の内容を覚えているのに、いつどこでどのように読んだかを忘れている、というのです。
エピソード記憶とは別に知識としての記憶だけが残っている状態と言えます。
そんな不思議な状態から考察して、主人公は"記憶を失ったことは人為的なことだ"と考えるようになりました。この部分からでもちょっと頭良さそうですね。
誰かが仕組んだことならそれを追求しよう、と主人公のクラリッサは決意を固めたようです。
ここまでで良いと思ったのは"淡々と現状を把握していく"主人公の姿ですかね。
ここから始まる物語に期待できるよう、順々に世界観を拡大していっている所に着目できます。
豊富な語彙もあいまって、読者の理解を誘っていく作風だなと感じさせられます。
と記述について話していくのも良いですが。
ここでストーリーの続きについて触れましょうか。
お話の始まりは一貴族の領地で進んでいきます。
主人公は"記憶のない自分が周りから浮いてしまって、家族の気分を害してしまうのではないか"と強く思い悩んでおり、目を覚まして少しだというのに周囲に気を配り、気を詰めています。
その緊張した状況は主人公の目線で味わってみたいものですが、読み手でもその一部を垣間見れる部分が感情描写に現れています。
言ってしまえば"読者に主人公の感情を共有する"というような書き方がなされており、数奇な運命を辿るような面白さが込められていました。
物語は小さな波のように進んでいきます。
言えば安心、述べれば不安が掻き立てられる展開です。
どこにでも伏線が仕込まれているようでいて探り探りよんでしまうような話は、伏線の予想がたっぷりできるぶん期待をかきたてますが、平和な時間をしばらく続けさせる必要があります。
この作品では急に何か起こるわけではないので、手に入れた期待を掻き立てるように読み手は引きつけれられる。
この独特な雰囲気を気に入る人は多いと思います。
あなたが気に入るかどうか試してみるのも良いでしょう。
タイトルから見るとチート無双ヤッターな雰囲気になりそうとも予想できますが、貴族の生活を覗けるスローライフ系な作品と捉えた方が適切です。
"魔法的才能"については先のお楽しみということらしいのです。まったりと読んでいきましょう。
感想『『ブラックデビル』〜人類vs人間兵器〜』を読んで
題:『『ブラックデビル』〜人類vs人間兵器〜』
作者:ヒュンメン
注意書:この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。
読んでまず気付くのは、セリフを中心に読み進めるタイプの小説だということです。
物語の登場人物は生きているわけですから、一挙一動の表現も、しようと思えば可能です。
それを踏まえた上でセリフを中心に書かれた本作を読んだ感想を述べるとすると、『驚くほど読みやすいなコレ』です。
『読む側からしたら想像で補完できるな』とも思いました。
実際、キャラクターの外見について触れられているのは"個人の年齢からくる外見"みたいな部分だけです。
髭があるとか、老いているとか、女性だとか男性だとか持ち物はああだこうだだとか。
そうすることで読者が想像したキャラクターがセリフを読んでいる感覚になり、映像を見ているかのようにこの作品を読んでいて感じました。
挿絵のない小説だからこそできる、脳内補間のなせるワザだと思います。
小説というと、物語が活字で作られていますので難しく思う人もいるでしょう。
そんな中でも存在する"誰でも楽しめる小説"を体現したような作品、それが本作です。
足をすくわれたような感覚です、これなら文章が苦手な人にも読ませられますし、書く側としても負担が少なくて良いと感じました。
ついでに言わせていただくと、小説でのセリフが鍵かっこ(「」←これ)で囲まれるとき、大抵の小説では鍵かっこの最後の句点を省略します――
(例)
「こんにちは。私の名前はシンジです。」
↓
「こんにちは。私の名前はシンジです(ここの句点を省略!)」
――が、省略しないほうが正しい……というようなことがあるように、小説の叙述法に"こうでないと小説ではない"というルールはありません。
あくまで記述のルールは"読み手へのサービス"で、そういったサービスを提供する必要のない、個人でのWeb小説では記述のルールを守る必要はありません。
この作品はその"本来あった自由度を活用する"という点で上手に、分かりやすさを獲得しています。
本編の感想に戻りますと、この作品は、母親に捨てられ盗人として生きていた主人公バールの物語です。
彼の父親は国の軍人で、かつての戦いにおいて戦死してしまいました。
彼はその息子だからか、その戦いに関係した人や事件に巻き込まれてしまいます。
そんな主人公が盗みを働いていた時に出会ったのは一人の女性で、彼女は主人公バールに不思議なものを感じます。
その後バールの本名を聞いたことでバールが探していた人間だと気付いた女性は、バールを"兵士"として鍛えることにしました。
女性の名はディープ、彼女もかつての戦争の関係者で、バールの父とは……おっとっと、本編を要約したような事をつらつら述べても感想にはなりませんね。
しかし今ざっと言ったように、本作は王道なファンタジー作品。
ジャンルはアクションで、オリジナル戦記でもあり、現代の物語を扱ったものです。
主人公が修行を積んで力をつけ、自らに眠る能力を操り、物語を動かしていく。
その姿はさながら英雄、世界のを裏から操る黒幕に対して、主人公は真正面から挑んでいく。
そういった作品の一つです。こんな作品の主人公が格好良くない試しはありませんね。本作の主人公バールも例に洩れず格好良く描かれています。
頭脳派ではありませんが、素直に考え、物事をシンプルに捉える姿勢があります。
多くの人にとって感情移入のしやすい人物だと思います。
こういった点を含め、簡単に読める本作はなかなかに私好み、小さなスキマでも読めるので通知だけつけておき、空いた時間に読むというスタイルが楽しいのではと思いました。
感想『Fake Earth』を読んでの
題:『Fake Earth』
作者: Bird
注意書:この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。
読みやすく、それぞれの文が端的でいて、全体を見ると起点が効いている。
一話目を読み終わるのにそう時間はかかりませんでしたし、内容もすんなり入ってきます。
ですがその中で特筆すべきなのは"読者を引きずり込ませる"書き方でしょう。
一話目の語り手は教師で、世にも奇妙な出来事を体感する始まりです。
この人が主人公なのかと予想していて、かつ第二話の題を読んでいない人であれば騙されたはずです。主人公はまだ登場していない。
しかし世界観はなんとなく伝えられて、読者はがっちり掴んでおく要素も作っている。
それがこの作品の第一話です。
なかなか新鮮な書き出しだと感じました。
サクサク読める作品の多いサイト『小説家になろう』よりも、文芸としての質まで評価される『カクヨム』に合った作品だと思います。
続けますと、第二話以降の展開は落ち着きがあって次を勧めていく流れになっています。
本筋となるゲーム開始までは時間がありますが、ここで読者側も息をつく必要がありますね。
本筋が始まる7話からの流れは緊張が走る別格の読み触りへと変わっていきますから、こういった作品に慣れておらず、先への期待を高めきれていない読者の方は注意すべきです。
シリアスさで言えば肌で感じられるほど、物語を鮮明に想像できる表現のまま話は続きます。
怒涛の展開ではありつつも別の面から面白さを叩きこんでくるタイプです。
シリアスな雰囲気に合った良い展開だと感じましたし、場面の環境や状況なんかも相まって"自然に不自然な出来事"が進んでいく所にもがっちり引き込まれます。
あらすじには書かれていませんが戦闘シーンもあり、予想を裏切るように、場面を引っ掻きまわす切り口で物語へと突入してきます。
よくここまで書けるなと無駄でしかない感想を抱く間はあっても、続く物語には息をつく隙がありません。
読み手にも緊張感の続く良い序盤でした。
しっかり残酷でリアルな表現をしていますが、直接的には書かれていませんので、そこまで想像せず呼んでいけばダークなローファンタジー……これは現代ファンタジーと言えばいいのかな。そう見ていいと思います。
異能バトルでもありますが冒頭は手探りの状態ですし、ジャンルでいう異能バトルとは線引きをして読む必要があるかもしれませんね。
ちなみに一章は二十話まで。
そこまでは序盤も序盤、場面遷移は多めですが大抵の人が行ったことのないような場所は描かれません。
それよりも、個人的には主人公の感情描写だとか、他の登場人物が取る"感情の揺れからきた行動"を高く評価したく思います。
上手いなぁと思わせられましたからね。
おわりに
以上になります。今回はなかなか時間がかかってしまいました。
光るモノがある作品です。一度読んでみると別格だと気づくでしょう。
ただ思ったのが、この完成度で書いた作者さんはどのくらいの時間を費やしたんだろう……という斜め上の発想でしたね。
高い完成度の作品は読んでいて楽しいのですが、物語の裏側を考えてしまう悪癖が刺激されてしまいました。
最後の最後に一つだけ。
会話に違和感、ちょっとだけ。登場人物との会話が詳細すぎるかも……と思いました。
詳しく話すと情景は分かりやすいものの、いつでも多くを話す、という特徴は一般的ではないですから……そこに違和感を持ちました。
この"良い作品にはケチ付けたくなる"感性は良くないですかね?
感想『天界のすゝめ』を読んでの
題:『天界のすゝめ』
作者:清上 帥昭
冒頭に『死後の世界についてポップに描いた』とありましたが、間違いありません
相当な数の人を集めてレビューさせてもこれは"重い話ではない"と答えるでしょう。まずはこれだけ言いたかった。
肩の力を抜いて、ついでに凝り固まっていた固定観念やら先入観やらをほぐしてお読みください。
開いた口が塞がらなくなること請け合いです。
あらすじと常識にひと味ふた味と加えていったような作品を、どうぞお楽しみください。
ええどうぞ。遠慮なさらずに。
それでは本編についてですが、序章はまるまる一つを設定に充てられており続きへの布石となっています。
人によって定義の曖昧な"天界という世界"について、この作品なりの設定を解説しています。これをお話が始まる前に伝えた意図とは? と何やら気になりますね。
流れとしては"記録員"という存在について、天界についてを順に追って説明しています。
この段取りが無造作なようで上手でした。
冒頭から「そんなバカな」と言って笑い飛ばし読み飛ばしてしまうような部分ですが、この序章があるとないとでは別物ですね。
一章を読むうちに気付くことなので言いにくいのですが、言わせてください。
序章で浮かんでいく"天界"という世界観、その発想はどれか一部が"いずれ意味を持つもの"です。
それらは氷山の一角にすぎず、伏線とは別物の、物語が流れていく始まりそのものなのです。
さてどの表現が伸びていくのでしょう?
驚かされましたがこれ以上は言わずにおきましょう。
再び序章についてですが、物語に掲げられた"記録員"による解説のセリフと併せてナレーションが入ります。
果たしてこの記録員が"読者"に向けて声を届けているのかは分かりませんが、記録員のセリフは発言としての鍵カッコに囲まれていません。
作品の敷居を超えた、読者に問いかける言葉なのか。
あるいは誰か"天界へ来る人"に向けた言葉なのか? 気になりますね。
とまあ序章の話は置いておき、一章の話へ進みましょう。
序章ではふわふわとした世界観の要素が漂っていましたが……一章は毛色から違うようです。
不思議な始まりは序章と同じですが、新たに登場人物がいます。
"記録員"ではないようです。見るところ"学生"? でもなぜここに? 記録員とやらはどこへ?
なかなか読者を逸らせるのがお上手なようです。
私もここで手早く読み進めてしまいました。
大きな伏線と細かい伏線の回収がちらほらあったのですが、平坦に見える日常の風景に隠れていて、その先は序章からの関連が……というように繋がる糸がガシガシと現れます。
途中までの答え合わせ、といったところでしょうか。
序章に繋がりつつも二章に期待させる完成度、やはり毛色が違うと言って正解でした。
総合して整理しますと、単体では繋がらない序章、読むうちに繋がっていく一章、という部分までをまとめた作品になっています。
あるようでなかった"先の気になり方"をさせてくれる作品だと言えましょう。
今後にも期待させてもらいたいですね。
おわりに
『天界のすゝめ』、読ませて頂きました。
何かと深読みさせられた作品ではありましたがサクッと読めました。
かっちり組まれた伏線って読んでいて気持ちがいいですね。
こう、かちっとパズルが合うような快感があります。
やっぱり伏線のある物語はいいですね。
では、これからも感想書きとして成長してゆきます。どうもありがとうございました。